(ブルームバーグ):米カリフォルニア州シリコンバレー地域の住宅価格中央値が4-6月(第2四半期)に200万ドル(約2億9400万円)を上回った。米国の都市圏でこの大台を超えるのは初めてで、値ごろ感の問題が根強く続いていることを示唆する。

サンノゼ、サニーベール、サンタクララ地域の一戸建て中古住宅価格は4-6月に前年同期比11.6%上昇し、208万ドルとなった。全米不動産業者協会(NAR)が発表した。1979年までさかのぼるNARのデータでは、全米のどの都市圏でも200万ドルを超えたことはなかったという。

2位につけたのは近隣のサンフランシスコで、住宅価格の中央値は過去1年間に8.5%上昇して約145万ドル。最も価格が高い市場トップ10のうち、7つはカリフォルニア州だった。

カリフォルニア州での住宅価格急騰は、値ごろ感という広範な問題を反映している。全米ベースの一戸建て中古住宅価格は4-6月に前年同期比4.9%上昇の42万2100ドル。1-3月(第1四半期)は5%伸びていた。

4-6月に住宅価格が上昇した都市圏は全米の89%に上った。30年物固定住宅ローン金利は同期間に6.82-7.22%で推移した。

NARのデータによると、米国市場の48%では、10%の頭金で住宅ローンを組むために最低10万ドルの年収が必要だ。1-3月にこれに該当した市場は全米の40.7%だった。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「富が増えている住宅所有者にとっては素晴らしいニュースだ」と発表文で指摘。「しかし、住宅購入を希望する人にとっては厳しい状況だ。購入資格を得るために必要な所得が、わずか数年前と比べて約2倍になっている」と続けた。

原題:Home Prices in Silicon Valley Area Top $2 Million for First Time(抜粋)

--取材協力:Alexandre Tanzi.

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