南海トラフ地震につながる可能性がある「巨大地震注意」が発表されたことを受け、観光にも影響が出ています。

8月14日に予定されていた静岡県の焼津海上花火大会は延期、伊豆でもホテルのキャンセルが出始めました。

夏の風物詩として焼津市民に親しまれてきた焼津海上花火大会。

2024年は8月14日に開催される予定でしたが、焼津市観光協会は巨大地震注意の発表を受け、来場者の安全を考慮し開催を延期することを決めました。

時期をずらした開催に向けて調整を進めているということです。

南海トラフの地震で最大10mの津波が想定されている伊豆市の土肥地区。

土肥地区の宿泊施設では8日夜から9日朝8時までに、1週間後までの予約の1割がキャンセルされたということです。

土肥温泉旅館協同組合
野毛貴登 理事長:
当然安全面を考えればお客様が旅行を控えるということは仕方ないのかなという風に考えますが、一方、社会をどう回していくかという課題が明るみに出たのかな

不安を口にする住民も少なくありません。

住民:
年寄りだし、いま逃げるって言っても逃げられなし(自宅が)3階だから3階にいてダメならダメかなってあきらめてる。年寄りの一人暮らしだから

土肥地区の干物店:
観光地だからお客さんが少なくなると困るなと思って、それが一番

土肥温泉旅館協同組合は「風評被害が広がらないような策を考えたい」と話していました。

やっぱり地震は怖い

また、下田市の下田海中水族館。夏休みということもあり、9日も大勢の家族連れが来園していました。

下田海中水族館・浅川弘 課長:
今の時点はそういうの(来園客の減少)は感じられないが、この後そういうのが出るかもしれない。ちょっとわからないですけど

東京からの来園者:
海に入るとなるとちょっと怖いかなと思います。いつ地震が来るかわからないので、下田に来たにしても来てないにしても、やっぱり地震は怖いなと思います

栃木からの来園者:
一応行く先々でどこに避難しようかみたいなことは家族で話し合いながら行動してる感じですね

今後宿泊客のキャンセルが増えれば来園客の減少は避けられません。

下田海中水族館・浅川弘 課長:
どこに行っても(地震発生の)可能性はあるっていうことで、僕らの方も避難訓練諸々行っていますので、安心して来ていただければ良いかなと

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