東京電力は、8月8日午後4時20分に福島第一原子力発電所2号機の使用済み燃料プールの冷却を停止したと発表した。
プールとつながっているタンクの水位が、何らかの理由で急に減り始めたため、手動で冷却停止したもの。

今後原因調査を行うとしているが、現場の線量が高いため、調査方法の検討からはじめなければならないとし、復旧時期は未定。
現在、2号機の使用済み燃料プールには使用済み燃料587体と、未使用の燃料28体の、合わせて615体の燃料が保管されている。

停止したときのプールの温度は34.5℃。
温度が65℃になると、周囲のコンクリートの健全性に問題が生じる可能性があるが、東京電力は「プールの水位は確保されていて、上昇したとしても最大で46℃ほどなので、安全性に影響はない」としている。

外部への水の漏えいや、周辺のモニタリングポストの有意な変動はなく、東京電力は周辺環境への影響は無いとしている。
タンクの水位低下については、蒸発による減少の速度を超えていると想定されるため「原子炉内のどこかで漏えいしている可能性もある」としている。

また、8月下旬にも着手が計画されている2号機での燃料デブリの試験的取り出しにも現時点で影響はないという。

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