能美市で金属機械を加工する会社が労働組合との団体交渉を拒否したことや組合役員の夏のボーナスを前回の支給額より大幅に減額したなどとして県労働委員会はこの会社に対し、組合員への救済命令を出しました。
組合員への救済命令が出されたのは、能美市粟生町の金属加工会社です。
県労働委員会によりますとこの会社は去年、夏のボーナスを支給する際組合役員に対し前回の支給額より大幅に減額した上に、会社の代表者が「組合員には一時金や退職金は支払わない」と発言したということです。さらに去年9月ごろ、組合側の複数回にわたる団体交渉の申し入れを拒否するなど複数の不当労働行為があったということです。
組合から去年9月と12月、県労働委員会に不当労働行為の救済申立てが行われ調査や証人などの尋問が行われた結果、9日、労働委員会は組合側の申し立てを認め、救済命令を出しました。
県労働委員会はこの会社に対し組合役員の夏のボーナスについて正当に評価した上で不足分を支払うこと、組合の団体交渉に誠意をもって応じることなどを命令しています。
会社側は石川テレビの取材に対し「詳細がわからないためコメントできないが不当行為は一切なかった」と話しています。
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