(ブルームバーグ):9日の債券相場は下落が予想されている。米国で新規失業保険申請件数の大幅減少や入札低調を受けて長期金利が上昇し、円債先物の夜間取引が大幅安となった流れを引き継ぐ。一方、8日の30年国債入札を順調に通過して、超長期債の需要が回復傾向にあることは相場の下支えとなる。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「米金利上昇の影響を直接的に受けており、先物は夜間取引の終値付近に下げて始まる」と予想する。もっとも、30年債入札順調で相場の地合いは改善しており、「下落後にどこまで切り返せるかだ」と話した。

佐野氏はまた、市場参加者が3連休前やお盆休み前で持ち高調整に動く可能性があり、「調整が買い方向なのか、売り方向なのか注視する必要がある」とも指摘した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.85~0.89%(8日は0.83%で終了)、先物中心限月9月物は144円71銭~145円22銭(同145円34銭)。

先物夜間取引で9月物は8日の日中取引終値比48銭安の144円86銭で終えた。

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