農林水産省は8日、2023年度の「食料自給率・食料自給力指標」を公表した。
発表によると、国内の食料をどのくらい国産でまかなえているかを示す「食料自給率」は、カロリーベースで38%と前年度の横ばいだった。
小麦の収量が増えたことや、輸入に頼る油脂類が値上げしたことなどで消費が減ったことがプラスに寄与。一方、砂糖の原料となるテンサイが病気により糖度が下がって製糖量が減ったことがマイナス要因になった。
生産額ベースの食料自給率は61%だった。比較可能な1965年度以降で過去最低だった前年度を3ポイント上回った。食料の輸入量は前年度と同程度だったが、穀物の国際価格などが落ち着いて、飼料や原料を含む輸入総額が減少したことで自給率が上向いた。
政府はカロリーベースで自給率45%、生産額ベースで75%を目標にするが、これまで一度も達成したことがない。
政府は2024年度内に新たな目標を設定する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。