6日の東京株式市場は、取引開始直後から異例の展開になりました。

 前日の暴落で「割安」と判断した投資家から買い注文が殺到して、ほとんどの銘柄に値が付かない状態が続き、おおむね出そろったのは午前9時20分ごろでした。

 先物などを扱う大阪取引所では、売買を一時中断する「サーキットブレーカー」を2日連続で発動。5日は急落を受けてでしたが、6日は急上昇による措置です。

 日経平均株価は終日高く推移し、上げ幅は過去最大となる3217円でした。もっとも、日銀の利上げが追い風になると見られていた銀行株は全面高の中で伸び悩み、下落した銘柄もありました。

マネックス証券 広木隆氏
「日銀が利上げしてマーケットが崩れたというのは、口には出さないけど、みんながそう思っている。日銀が悪いんだという話になったら、日銀は怖くて次の利上げのカードが切れない。そうしたら銀行株なんて売りじゃないのという話が、三井住友フィナンシャルグループの下げです」

 債券市場では、日本国債の2年債の利回りが政策金利に近い0.25%に近付く場面もありました。

 マーケットが「日銀は今後2年間利上げをしない」ことを織り込み始めた動きと言え、この先、日銀がどのようなメッセージを出すかに市場関係者が注目しています。

 株価の不安定な動きはしばらく続く可能性があり、日経平均先物は夜間取引で840円下落しています。

(「グッド!モーニング」2024年8月7日放送分より)

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