日経平均株価は8月5日の大暴落から一転して6日は急上昇しました。
株価の乱高下に対し、岩手県内では投資への不安を覚える人がいる一方、冷静に受け止める声も聞かれました。
5日の東京株式市場は日経平均株価が3万1458円42銭で取引を終えました。
下げ幅は4451円28銭で、これは1987年10月20日、世界的に株価が暴落したいわゆる「ブラックマンデー」を上回り過去最大です。
一方、6日の日経平均株価は5日から一転して上げ幅が一時3400円を超え、取引時間中としては過去最大となりました。
こうした株価の乱高下を県民はどのように受け止めているのでしょうか。
街の人
「(きのうの)すごい暴落で不安を感じている。(株取引を)やってみたいと思っていたけれど、ちゅうちょしているところ」
街の人
「(上がり下がりは)当然ある。あとは自己責任。そんなものですね
街の人
「長期的な目線で見ているので、そこまで焦りはない。暴落も含めていずれは(変動)するだろう」
冷静に受け止める人もいる一方、新NISAをきっかけに投資を始めようとする人などには動揺が広がっています。
鈴木俊一財務大臣は5日、新NISAで新たに投資を始めた人たちなどに対し、次のように呼び掛けました。
鈴木俊一財務相
「相場の下落などの市場変動が進む中にあっても、長期・積み立て・分散投資の重要性を考慮して冷静に判断していただきたい」
こうした株価の急変動は県内経済にどのような影響をもたらすのでしょうか。
専門家に詳しく話を聞きました。
いわぎんリサーチ&コンサルティング経営支援部 沢田茂シニアマネジャー
「現在の本県の経済活動については堅調なものとなっているが、こういった株価の弱含みが続くことで、消費マインドの悪化を通じて本県における経済活動に冷や水を浴びせる可能性があるのではないか」
いわぎんリサーチ&コンサルティングでは、アメリカの実態経済の弱さが懸念され今回の暴落が起きたと分析した上で、今後の見通しについて次のように述べています。
いわぎんリサーチ&コンサルティング経営支援部 沢田茂シニアマネジャー
「日本経済が何か弱くなっているとか、弱い部分があるとかそういうことではない。(今後は)実際のアメリカの経済動向もよく見る中で判断をしていくことになると思う」
株価については今後も大きな変動を繰り返すことも視野に冷静に状況を注視する必要がありそうです。
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