大阪・関西万博の会期中に「IR」=カジノを含む統合型リゾートの工事が進行することについて、博覧会国際事務局は取材に対し、「2019年から懸念を示していた」と答えました。

IRは、万博会場の北側で、2030年の開業を目指して、整備が行われています。

■「2019年から懸念を示してきた」と博覧会国際事務局

会期中も工事が行われますが、景観の悪化や騒音の懸念から、博覧会協会の幹部は先月下旬、大阪府の吉村知事に会期中、工事を中断するよう要請。

BIE=博覧会国際事務局は関西テレビの取材に対し、会期中の工事について「休止を求める」としたうえで、「2019年から大阪府市などに懸念を示してきた」「夢洲の開発より万博の成功が最優先である」と話しました。

■「突然のガラガラポン。何を今更」と大阪市幹部

協会側から会期中のIR工事を『中断』するよう要請されたことについて、大阪市の幹部は「突然のガラガラポン。何を今更。スケジュール変更はありえない」と話しています。

また、大阪府の吉村知事は、5日記者団に「IR事業者から聞いている中身からすると開業時期に大きく影響するだけでなく、色んな工事を一回ばらすとなると事業費にも影響が出てくる」
「それでも強い意見あるので何とか最大限の措置がとれないかということを事業者に投げかけて、最初の回答を待っている状況」と述べました。

■「なぜ今?というのが本音」とIR事業者の関係者

この状況について、IR事業者の関係者は取材に対し「万博とIRの工事が重なるのは元からわかっていた話でなぜ今?というのが本音です」と語っています。

大阪府市は、今週中にもIR事業者と対応を協議する予定です。

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