岩手・盛岡の熱い夏を彩る「盛岡さんさ踊り」は8月4日にフィナーレを迎えました。
約110万人が訪れ街が熱気に包まれたパレードを振り返ります。

2024年の盛岡さんさ踊りは2023年より7団体多い延べ202団体・約2万5000人が参加しました。

コロナ禍に伴う中止や規模の縮小を経て通常開催となってから2年目のパレードです。

初日(1日)はミスさんさ踊りを先頭に42団体が躍動しました。

このうち上田地区の住民などによる団体は息ぴったりの踊りを披露しました。

先頭はめんこいテレビの中條奈菜花アナウンサーです。
大学時代から本格的に練習を始め、今ではさんさがライフワークになっているそうです。

中條奈菜花アナウンサー
「もう達成感ですね。盛岡の夏、来たーって感じで最高です」

さらにこの日(1日)は2024年4月の地震で被害を受けた台湾・花蓮市の訪問団が初めて参加しました。

友好都市である盛岡市が魏嘉彦市長など15人をまつりに特別招待、訪問団は横断幕やうちわを持ってパレードを彩り、魏市長は花車の上で踊りを披露しました。

ゴール地点では内舘市長に感謝を伝えながら絆を確め合いました。

台湾・花蓮市 魏嘉彦市長
「(パレードに参加した)この数分間で伝統的な踊りを踊れるようになった。市の特別招待に感謝したい」

また期間中はサプライズゲストが会場を沸かせました。

めんこいテレビの情報番組「サタデーファンキーズ」でMCを務めるタレントの河合郁人さんです。

数々のステージを経験していることもありキレのある踊りを見せます。

河合郁人さん
「楽しかった。うれしかったな、岩手にいるって感じがした」

そしていよいよ迎えた最終日(4日)、ゲリラ豪雨に見舞われ開催が危ぶまれましたが、参加者の祈りが通じたのか開始直前に雨は上がりました。

最終日の目玉は盛岡商工会議所創立100周年を記念した特別企画、歴代のミスさんさ踊り50人余りが勢ぞろいしました。

6年前に41代目ミスに選ばれた吉直艶香さんは結婚と出産を経てパレードに復帰しました。

第41代ミスさんさ踊り 吉直艶香さん
「久しぶりだったので体力がきつかったです。娘と何年か後に出られたらいいなと思っています」

このほか最終日のパレードには東北楽天ゴールデンイーグルスアンバサダーの銀次さんが登場。
母校である盛岡中央高校のOBらを率いて祭りを盛り上げました。

東北楽天ゴールデンイーグルス 銀次アンバサダー
「最高です。みんな息も合ってたし、さんさ踊りに参加できたことがすごくうれしい」

パレードが終わると「大輪踊り」が始まります。
見物客も次々とさんさの輪に加わり、華々しいフィナーレを飾りました。

高校生
「地域の伝統を思い出したりして、すごく良い機会だと思った」

連日パレードを先導したミスさんさたちは充実した表情を浮かべていました。

2024年ミスさんさ踊り 廣内佳奈子さん
「見ていただいた方と踊りながら目が合うこともたくさんあったので、楽しい時間を多くの方と共有できたのが印象深い」

2024年ミスさんさ踊り 上平佳歩さん
「この4日間でさんさ踊りが本当に好きになったので良いところをたくさんの方に伝えていきたい」

盛岡の夏にあふれる熱気と笑顔をもたらした4日間。

改めて地域の伝統を守り伝えることの大切さを実感できるひとときにもなりました。

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