東京電力は、福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出について、今年度4回目、通算8回目となる放出を8月7日から開始すると公表した。

8月25日までの19日間で約7800トン、タンク8基分ほどの処理水を、海水で薄めて海に放出する。

第一原発では、去年8月24日に処理水の海洋放出が始まり、これまでに7回、累計でタンク55基分ほど、約5万5千トンが海水で薄められて海に放出されている。
これまで、放射性物質の濃度が基準を超えることはなく、IAEA・国際原子力機関も「国際安全基準に合致している」との見解を示しているが、4月には作業ミスによる停電で、放出が約6時間半にわたって止まるなどのトラブルも発生して、東京電力は「引き続き緊張感を持って進める」としている。

東京電力は、8月下旬にも2号機で「燃料デブリの試験的取り出し」に着手すべく「21日までにロボットを使用したい」との申請を原子力規制庁に提出している。
デブリの取り出しや分析などのためには、敷地を圧迫する約1000基のタンクを減らす必要があり、2025年1月ごろから「タンクの解体」にも着手する方針。

タンク内のすべてのトリチウムがゼロになるのは2051年と計画されている。

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