(ブルームバーグ):2日の欧州債市場では、ドイツ債と英国債の利回り曲線が2日連続でスティープ化。7月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場の予想以上に減速し、世界経済を巡る懸念が膨らんだ。

短期金融市場では、9月に見込まれる欧州中央銀行(ECB)の利下げ幅が28ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、前日の24bpから拡大。年内の利下げ見通しは合計73bpと、前日から13bp広がった。

景気冷え込みへの懸念から、準中核国債や周辺国債はドイツ債にアンダーパフォームした。フランス債とドイツ債の利回り格差は前日に比べて5bp広がり80bp、イタリア債とドイツ債の格差は7bp拡大して147bpとなった。

英国債は2020年3月以来となる7日続伸。短期金融市場ではこれまで全く見込まれていなかった9月の利下げが10bp織り込まれ、年内の追加利下げ幅の見通しも49bpと、前日の37bpから拡大した。

欧州株の指標であるストックス欧州600指数は2.7%安と、1年余りで最大の下げ。米雇用統計で経済成長を巡る懸念が悪化、テクノロジー株の下げが加速するなど下値を広げた。

業種別のテクノロジー株指数は6.1%下落し、2020年10月以来の大幅安。銀行株指数の下げも4%余りに達した。

一方、ディフェンシブ銘柄には逃避買いが入り、アストラゼネカやサノフィなど一部の製薬株、公益は堅調だった。

8月2日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Post Worst Day in Over a Year as Selloff Deepens(抜粋)

Growth Fears on US Jobs Miss Fuels Bund Rally: End-of-Day Curves(抜粋)

--取材協力:Paul JarvisJulien PonthusAllegra CatelliJoel LeonFarah ElbahrawyJoe EastonKit ReesRheaa Rao.

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