「水素」と「バレーボール」で福島を盛り上げようという動き。福島県内への新たな経済効果も期待できる。
「アルミを接合する、金属接合する工程が、このバーナーの後ろ側にございます」
福島県田村市で4月17日公開された長さ約4メートル、高さ2メートルの「水素バーナー炉」と呼ばれる焼却炉。
デンソー福島・川島俊哉社長は「有害ガスを発生させない『水素バーナー炉』、これをデンソーは世界で初めて開発し、完成することが出来ました」と胸を張る。
自動車部品メーカーの「デンソー福島」。
工場で製品を作るときに出る汚れた空気は、これまでLPガスを燃料として焼却炉で燃やし無害化していたが、温室効果ガスが発生していた。しかし、今回、燃料を水素に置き換えることで、温室効果ガスの排出量をゼロに抑えることができるようになった。
デンソー福島・川島俊哉社長は「我々の活動がひとつのモデルになって、違った形であっても、水素を使ったカーボンニュートラルへの取り組みが広がっていけば良いなと」と話す。
「脱炭素に貢献する製品」という新たな付加価値を生み出したこの会社。さらにこんな分野でも・・・
デンソー・山崎康彦副社長は「大都市圏を中心にチームが集中していることから長期的なバレーボールの発展のためにもS-V.LEAGUEに参戦し、メインホームタウンを福島県郡山市にさせていただいたと」と挨拶した。
国内女子リーグで活躍するデンソーの女子バレーボールチーム、「デンソーエアリービーズ」が拠点を郡山市に移すことを17日発表した。
これまでは愛知県の西尾市を拠点とし、日本代表の登録メンバーに選出された選手も所属するチーム。10月から新たにはじまる「S-V.LEAGUE」の発足に合わせて、ホームゲームの8割を福島県内で開催するほか、練習拠点となる体育館も郡山に新設する方針を示した。
エアリービーズの中元南主将は「(郡山に)拠点を置いて試合ができるのは、嬉しく思います。選手として結果を出すことで、ホームの方々、ファンの方々に恩返しできると思っているので」と話した。
「脱炭素の社会貢献」と「スポーツの熱狂」
新しい風が福島を盛り上げることが期待されている。
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