最上町の瀬見温泉では、土砂崩れで設備が壊れ一部の旅館が営業できない状態となっていて、人の手で片付け作業が続けられている。
(リポート)
「瀬見温泉・観松館の駐車場にいます。土砂の影響でしょうか、こちらの車は流れてきた木や泥に覆われ、動けない状態になっています」
最上町の瀬見温泉では、温泉街のうしろにある瀬見温泉スキー場跡地で大規模な土砂崩れが発生し、創業約150年の老舗旅館・観松館の大浴場と駐車場に土砂が流れ込んだ。大浴場は6月にリニューアルされたばかり。
きょう(31日)は、宮城のボランティアや地元の高校生も加わり、従業員も総出で片付け作業を行っていた。
(最上町の高校生)
「実際見みると土砂がすごい。初めて見る光景なので驚いている。ここからまた温泉街が発展していくのを祈っている」
(従業員)
「早く復旧させたい」
観松館によると、土砂の影響で源泉を大浴場に送るポンプが水没し故障しているという。このため観松館は、8月31日まで営業を休止する予定だが…。
(観松館・高橋裕社長)
「撤去や修繕にある程度時間はかかるのでもしかしたら、営業再開は9月にずれ込むかもしれない。ちょっとわからない。その間売り上げはない。従業員の給料支払いもあるので、行政の支援があるとうれしい」
高橋社長は、視察に訪れた地元選出の加藤鮎子衆院議員に厳しい現状を訴えた。
(加藤鮎子衆院議員)
「災害は被災した方々に責任はありませんから、国として県としっかり連携できる限りの支援をしていきたい」
瀬見温泉には旅館が6軒あり、現在は観松館を含め2軒が営業を休止している。
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