日銀が追加利上げを決定し、植田総裁は会見で、経済物価情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げていく考えを示しました。

この利上げ、私たちの生活にはプラスになるのでしょうか。
智田裕一解説副委員長とお伝えします。

今回、日銀が0.25%への利上げに踏み切ったことに伴って、金利が上昇していった場合の影響について取材してもらった結果です。

全世帯の平均で見ると、住宅ローンの金利が1万6000円分増える、負担増になるのに対して、預金金利のほうは2万7000円増えるので、平均全体で見ると、家計にとってプラスということになります。

この平均は、ローンを抱えている世帯も抱えていない世帯も併せての平均でしたが、ローンを抱えている層に限って見た場合、例えば40代なら預金金利のほうが1万2000円増えるのに対して、住宅ローンのほうは7万円増えているんです。

つまり、預金金利の増えた分で住宅ローン金利の負担増を補えない計算になります。

貯蓄よりも住宅ローンが家計の大きい部分を占めている若い層、こちらの負担増が大きくなる可能性があるということです。

影響がいつから出てくるかについては、今回、利上げが影響してくる可能性があるのは、住宅ローンのうち変動型の金利です。
新規に借りるケースでは早ければ9月から、すでに借りている場合は年明けから影響するケースが想定されます。

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