日産自動車は、去年4月から今年3月までの1年間の業績予想について下方修正しました。販売台数の減少や物価高で苦しむ取引先への支援を行った影響だとしています。

日産自動車は去年4月から今年3月までの業績予想について、▼売上高がこれまでの13兆円から12兆6000億円に、▼本業の儲けを示す営業利益が6200億円から5300億円に、それぞれ下方修正すると発表しました。アメリカ市場で苦戦し、販売台数が予想を下回って減少したことが影響しました。

日産自動車 内田誠 社長
「サプライヤー様の皆様に対して経済的な負担を強いるということは、これは台数の話は我々の責任でありますので、その負担を軽減するということで、既に見込んでいた費用に加えて今回追加することとした」

日産の内田社長は、販売台数が減ったことに加え、物価高で仕入れ価格の高騰に苦しむ取引先への支援を行ったことで、営業利益を押し下げたとしています。

日産は先月、公正取引委員会から部品メーカー36社に支払代金を一方的に引き下げていたとして、下請法違反で勧告を受けています。

今回の取引先支援については、日産の内田社長は「取引先には返金しており、今回の費用化している内容とは違う」と説明しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。