厚生労働省の諮問機関は最低賃金の全国平均を50円引き上げ、時給1054円とする目安を取りまとめました。これを受けて、静岡県内でも最低賃金の引き上げに向けて議論が進められています。
厚生労働省の諮問機関中央最低賃金審議会は2024年度の最低賃金を50円引き上げ、全国平均で時給1054円とする目安を取りまとめました。
引き上げ幅は4年連続で過去最大となります。
こうした中、静岡県内でも最低賃金時給984円の引き上げに向けて、7月26日に静岡市葵区で審議会が開かれました。
審議会では労働者側が物価上昇などに伴い引き上げを求める一方、原材料費や人件費といった企業のコスト増加が懸念されるといった使用者側の声も紹介されました。
静岡地方最低賃金審議会・畑隆 会長:
物価上昇と働く人の生活に与える影響を一層重視しなくてはならなくなったという、その結果の50円という目安なのではないか。(労使双方が)合意に達することができる形で地域別最低賃金の水準を決めていければ
審議会は29日に専門部会を開き引き上げる方向で検討を進める予定です。
村田彬 記者:
働く人達のセーフティーネットとしても知られる最低賃金ですが、50円の引き上げに街の人はどのように感じているのでしょうか
女性:
バイトとか就業するときも(賃金が)上がってきていれば、そこで最低でももらうことができるのでうれしいと思いますけど、本当に上がるのかどうか。そこですよね
男性:
少しでも賃金が上がれば購買意欲につながって(お金が)回ってくるのかなと思っています
飲食店でアルバイトをしているという大学生は…。
大学生:
お店の食べ物とか(値段が)上がってるじゃないですか。本当に助かりますね、上がってもらえたら。(Q.50円というのは)でかいですね
政府は今後、物価高を上回る賃上げの実現のため2030年までに最低賃金を1500円に引き上げたい考えです。
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