再稼働を目指す福井県の敦賀原子力発電所2号機について、原子力規制委員会の審査チームは、新しい規制基準に適合しないと判断しました。これにより、敦賀原発2号機は廃炉となる可能性があります。

敦賀原子力発電所2号機をめぐっては、9年前、規制委員会の有識者調査で、真下にある断層を活断層と結論づけていますが、事業者の日本原電はこれを受け入れず、再稼働の前提となる安全審査を申請しています。

規制委員会はことし5月、原子炉近くの断層について、「活動性を否定することは難しい」としていて、この断層が原子炉の真下を走る断層とつながっているかどうかが焦点となっていました。

そして、規制委員会の審査チームは26日、2つの断層の連続性を否定できないとして、原発の新しい規制基準に適合していないと判断しました。

新しい規制基準では活断層の真上に原子炉などを設置することを禁じています。

国内の原発の安全審査で、運転が認められなかったケースはこれまでありませんが、今後、規制委員会が「基準に適合しない」と結論づければ敦賀2号機は再稼働できず、このまま廃炉となる可能性があります。

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