政府は25日に発表した7月の月例経済報告で、景気判断を据え置いた。
「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」との表現を6カ月連続で維持した。

項目別に見てみると、「公共投資」は「底堅く推移している」から「堅調に推移している」に上方修正された。
公共工事の出来高が増加していることが反映された。

一方、「輸出」については、中国向けの工作機械などの需要の弱さから「持ち直しの動きに足踏みがみられる」から「おおむね横ばいとなっている」に下方修正された。
また、「個人消費」は「持ち直しに足踏みがみられる」との判断を維持した。

新藤経済再生担当相は会見で、「賃金の伸びが物価上昇を上回る状況に至っておらず、力強さを欠いている」との見方を示した。
6月に実施された定額減税については「消費支出が増加傾向で推移していることが確認できる。賃上げが進み、将来の期待が見えてきた中で、消費が上がっていく。定額減税も一定の役割を果たしている」と述べた。

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