(ブルームバーグ): 24日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=155円台半ばと、前日夕から上昇して推移。来週の日米金融政策決定を前に円売りポジションの縮小による買いが続き、連日の全面高となっている。米国で金利が低下したことや株式が小反落したことも円の支えとなった。東京市場も円買いが続きやすく、円一段高となる可能性もある。

  23日の円相場は22日に続き主要10通貨に対して全面高。1週間後の日本銀行金融政策決定会合で国債買い入れ減額と追加利上げが同時決定される可能性が意識される中、円の買い戻しが続いている。米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月利下げのヒントが得られる可能性もあり、米2年国債入札が好調、米金利は低下し円買いを後押しした。米株式は小反落し、リスク回避の動きも円を支えた。

  24日の東京市場でも円買い戻しの流れが続く可能性が高い。18日に付けた6月上旬以来の対ドル高値を抜けると、一段と円買いが加速するリスクがある。一方、前回も155円台前半では国内輸入企業のドル需要が強まったため、金融機関が外為取引の基準レートとする公示仲値の設定にかけて実需のドル買いが円の重しとなる可能性はある。

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