(ブルームバーグ): 自民党の茂木敏充幹事長が、日本銀行は金融政策を正常化させる方向性を明確にすべきだとの考えを示した。来週の決定会合では再利上げに踏み切るか注目される中、異例の発言となる。

  9月の総裁選に出馬する可能性も取り沙汰されている茂木氏は22日の講演で「金融政策を正常化する方向で着実に政策を進める、こういう方針をもっと明確に打ち出すことが必要だ」と語った。

  河野太郎デジタル相も先週、円は安過ぎるとして利上げの必要性を指摘した。茂木氏は来週の決定会合で日銀が利上げを行うべきとは明言していないが、有力議員による相次ぐ発言は、輸入物価上昇の誘因とされる超低金利政策を続ける日銀への政治的不満が高まっていることを示唆している。

  日銀は3月に17年ぶりの利上げを行った。複数の関係者によると、来週の決定会合では、足元で弱めの個人消費が追加利上げに踏み切るかどうかの判断を複雑化させている。

原題:LDP Heavyweight Calls for Clearer Signaling of BOJ Normalization(抜粋)

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