三菱UFJ銀行と系列の証券会社2社が顧客企業の非公開情報を無断で共有していた問題。金融庁が業務改善命令を出したことを受けて、全国銀行協会の福留会長は「大変申し訳ない」と謝罪しました。

全国銀行協会 福留朗裕 会長
「会員行におきまして、お客様の信頼を損なうような事案が発生しましたことを全銀協会長として大変申し訳なく思っています」

全銀協の福留会長は▼三菱UFJ銀行と▼三菱UFJモルガン・スタンレー証券、▼モルガン・スタンレーMUFG証券の3社が金融庁から業務改善命令を受けたことについて、このように謝罪し、「銀行界としてお客様からの信頼回復に努める」と話しました。

業務改善命令を受けた3社は、同じグループの銀行と証券会社の間で顧客情報の共有を制限する「ファイアウォール規制」があるにもかかわらず、顧客企業の同意なく非公開の情報を共有していたとされています。

「ファイアウォール規制」には、顧客にとって優越的な地位にある銀行による利益相反などを防ぐ目的がありますが、福留会長は「今まで以上に隅々まで証券サービスを提供することが重要である」として、規制の緩和を引き続き求めていく方針を強調しました。

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