北陸新幹線の大阪への延伸計画について、ルート上にある大阪府交野市の山本景市長が地下水への影響が懸念されると表明しました。
ことし3月に金沢・敦賀間が開通した北陸新幹線は、2046年には、福井県小浜市を通り、京都を経由して新大阪まで延伸される計画です。
ルートの8割はトンネルで、ルート上に位置する交野市の山本景市長は17日、市の水道水の8割を占める地下水への影響が懸念されるとの認識を示しました。
地下水への影響について、国の鉄道・運輸機構は、京都市内では調査を行っていますが、大阪府内では実施していません。
山本市長は鉄道・運輸機構に対して、交野市内でも調査を行うよう要望。
誠意ある対応がなされるまで地質を調べるためのボーリング調査への協力を保留するとともに、来週大阪で行われる延伸の早期実現に向けた集会に出席しないことを明らかにしました。
【大阪府交野市 山本景市長】「新幹線自体に賛成とか反対と言う立場にないと思っています。交野市の地下水を守ってほしいという一言に尽きる」
一方、早期の延伸を求めている大阪府の吉村知事は…
【大阪府 吉村洋文知事】「山本市長がご自身の意見を言われたらいいのかなと思いますけれども。詳細なルート設計であったり、必要な手続きをしっかり進めていく必要があると思います」
鉄道・運輸機構は、今後、大阪府内で地下水の調査を行うかどうかについて、「調整中」としています。
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