暑い夏に食べたくなる「尾花沢すいか」は抜群の甘さとシャリシャリとした食感が魅力。今シーズンの出荷が始まり、選果施設にはたくさんのスイカが運び込まれていた。
尾花沢市にあるJAみちのく村山の東部すいか選果施設には、けさ、次々と尾花沢すいかを積んだトラックが集結。
1台に約250個、生産者の皆さんが丹精して育てた「自慢の夏の味覚」の出荷がいよいよ始まった。
(リポート)
「丸々と育った尾花沢すいか、大きいもので1つ12キロほどあるということで、ずっしりと腰に来ます。もちろん、一つひとつ手で収穫し、積み込んで荷下ろししてということで重労働。その苦労も考えながら味わいたい」
去年は、出荷目前に暑さやまとまった雨の影響で実が割れる被害があり出荷量が減った尾花沢すいか。
JAみちのく村山によると、今年は苗を植えた4月以降、天候に恵まれ生育は順調で、7月6日からの大雨でも目立った被害はなく、これまでのところ高い品質に仕上がっているという。
きょうは出荷のスタートに合わせ出発式が行われた。
式では尾花沢すいかを作っている尾花沢市・村山市・大石田町の関係者などがシーズン中の作業の安全、高値での安定販売を祈願。あわせてテープカットをして出荷のスタートを祝った。
(JAみちのく村山すいか生産部会・大山功部会長)
「例年どおり甘みとシャリ、尾花沢すいかはシャリが命。大変おいしいスイカにできあがっている」
きょうは東京の大田市場に向けトラックが出発。尾花沢すいかの出荷は9月上旬まで続き、ピーク時は1つの選果施設で1日に5万玉も出荷されるという。
(白田アナ)
ここで「尾花沢すいか」について。
皆さん、サクランボを食べるときは品種を意識しますよね。菅原さんはどうですか?
(菅原アナ)
佐藤錦や紅秀峰など、時期に合わせて品種を意識して食べています。
(白田アナ)
それでは、「尾花沢すいか」は品種を意識していますか?
(菅原アナ)
いいえ、「尾花沢すいか」という1つの品種だと思っていました。
(白田アナ)
違います。「尾花沢すいか」はブランド名であって、品種名ではありません。
尾花沢すいかの品種は3種類あります。
今の時期に出荷されていて、全体の7割~8割を占める「祭ばやし」。
そして、8月5日ごろから出始める「夏ごのみ」。さらに、同じく8月から出荷される「羅皇ザ・スウィート」、すごく甘そうですが、これは今年から出荷される新たな品種です。
JAや生産者に聞いたところ、この3品種はそれぞれ果肉の硬さ・甘さの質・シャリ感が少し違うということです。
この夏はぜひ「尾花沢すいか」の食べ比べをしてみてはいかかでしょうか!
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