宮城県栗原市は、老朽化して倒壊のおそれがある建物を所有者に代わって解体する、行政代執行の手続きを初めて行いました。

栗原市が行政代執行による解体工事を始めたのは、栗駒岩ケ崎にある元商業施設と物置です。7月17日午前10時に市の担当者が行政代執行の宣言をした後、関係者が解体工事に着手しました。

市によりますと、この建物は過去、映画館などとして利用されていましたが、2004年から空き家となっていて、老朽化により倒壊のおそれがあるということです。

市では所有者に対して適正な管理を求め、勧告や命令などを繰り返しましたが従わなかったため、初めて、行政代執行に踏み切りました。市は工事にかかる費用について、全額、所有者に請求することにしています。

栗原市建設部都市計画課 阿部泰憲課長
「通行人、子供の通学路で非常に危険で、地域住民の安全安心を確保するために行政として代執行に至った」

解体工事は10月末までに完了する予定です。

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