炭火でじっくり焼かれているのは、今が旬のアユ。おいしそうだが、いま進んでいるのが“魚離れ”。1人当たりの“魚”の年間消費量は、2001年度をピークに減り続けている。直近の2022年度には、ピーク時の約半分の22キロと調査開始以来、過去最低となった。
一方、増加傾向にあるのが“肉”。2011年度には“魚”を逆転するなか、子どもたちに魚を好きになってもらおうと、福島県いわき市で体験会が開かれた。
いわき市川部町のあざみ野こども園。
子どもたちが自らの手で焼いていたのは、近くを流れる四時川の天然のアユだ。
「食育」の一環として、子どもたちにアユの美味しさなどを知ってもらおうと体験会が企画された。子どもたちは「(魚食べてどうですか?)美味しい!優しい味」「ちょっと苦かった」「美味しかったよ。(魚は好きですか?)はい!」と話す。
その一方、食卓で進む“魚離れ”。
母親は「(魚料理)苦手でなかなか出てこないです。焼き魚とか煮魚とかは、おばあちゃん家とか行った時に食べるぐらいで」と話し、父親は「週に1度くらいですかね。お肉の方が多くなっちゃいますね」という。そのため、このこども園では、給食で週に2~3回程、魚を提供している。
あざみ野こども園の阿邉みどり園長は「『お魚美味しい』っていうふうに言いながら、残食はほとんどなくて、お魚を美味しくいただいているので嬉しいです」と話す。
地域と連携しながらこれからも食育が続いていく。
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