(ブルームバーグ): 15日の欧州株は下落。中国で発表された経済統計が低調な内容だったほか、腕時計メーカー、スウォッチ・グループや英高級品メーカー、バーバーリー・グループが投資家の失望を誘った。ストックス欧州600指数は1%下落。業種別では消費財関連銘柄や公益事業、高級品株が下落した。

  バーバリーは16.2%安。ジョナサン・アクロイド最高経営責任者(CEO)を交代させ、配当を停止した。高級品市場の低迷で、同社はシャネルやルイ・ヴィトンなどの高級ブランドに対抗する取り組みに苦戦している。一方、スウォッチは9.8%安。中国などの減速が影響し、売上高と利益が落ち込んだ。

  欧州債市場ではドイツ債が上昇。短期金融市場では来年下期の利下げ見通しが拡大している。ゴールドマン・サックスのエコノミストらが、米金融当局は早ければ7月30、31日に開催する次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する「確かな論拠がある」との見方を示したことからハト派的なセンチメントが広がった。

  トレーダーは欧州中央銀行(ECB)の来年の利下げを計121ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込む。先週は同117bpだった。

  英国債は小幅高。イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のディングラ委員が利下げ開始を支持するよう当局者に呼び掛けたことが手掛かりだった。トレーダーが織り込む来年の英中銀の利下げ幅は一時、2bp引き上げられた。

原題:Bunds Rise as Traders Add to Rate-Cut Wagers: End-of-Day Curves

European Stocks Drop as Luxury Earnings, China Data Disappoint

(抜粋)

--取材協力:Michael Msika、David Watkins.

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