カレイやツボダイなど、とれたばかりの海産物に塩や特製のタレをつけて炭火で焼き上げる松川浦名物の「浜焼き」を求めて、3連休最終日も多くの人が福島県相馬市を訪れていた。
宮城県から訪れた人は「仙台ではこのツボダイが売っていなくて。ツボダイが食べたくて、わざわざここまで。やはり、おいしいです。ここまで来たかいがありますね」と話す。

おいしそうな匂いの中心にいる管野功さんは、運営する旅館「遊学の宿いさみや」のリニューアルオープンを2024年8月に控えている。「色んなお客さんが県内外から訪れてくれて、頑張ってねっていう言葉をもらってもう一回やろうかなってね」と管野さんは話す。

管野さんの旅館は、2022年に最大震度6強を記録した福島県沖地震で大規模半壊。
松川浦の旅館の半数ほどは今もなお、休業を余儀なくされているという。
それでもここを訪れてくれる人を絶やさないようにと、浜焼きで繋いできたこの2年間、いよいよ旅館の完成は目前だ。

管野功さんは「旅の目的地になる宿にしたい。松川浦のいさみやに行って、あの体験をしようとかという目的地になる宿だったら理想ですね」と話す。

ようやく迎える「特別な夏」は、訪れた人の心とお腹を満たす季節になりそうだ。

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