秋田県産の食材や加工品を県の内外に売り込もうと11日、秋田市でバイヤーを集めた商談会が開かれた。会場では事業者が自慢の商品をPRした。

秋田市で開かれた商談会には、県産のまきを使っていぶしたソーセージや、秋田県民になじみの深いだししょうゆなどが並んだ。

商談会は、県産の食材や加工品の販路拡大を目指して秋田県が毎年行っているもので、今回が13回目。11日は県内104の事業者が、県内外から集まった約200人のバイヤーに商品をPRした。

外食産業は一時落ち込んでいたものの、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行されたことや、インバウンドの回復などで盛り返しの動きがある。

参加した事業者は、「地元で有名になるより、全国の人においしいものを、たくさんの人に食べてもらいたい。この秋田のイベントはすごく助かる」「以前はスーパーが中心だったが、最近は業務筋やベーカリーなどからの引き合いが出てきている。特に今回は業務筋を狙っている。そういったところに売り込みをしっかりしたい」「インバウンドでお米を食べてくれる。うちは釜飯だが、秋田においしい食材があると広めてもらえれば」などと話し、新たなビジネスチャンスをつかもうと熱心に売り込んでいた。

一方、バイヤー側は、秋田の豊富な食品をどう売り込むか、考えを巡らせていた。

東京のバイヤーは、「商品を東京で使いたいと思っている。弁当や給食をやっている会社なので、そういうところで使えそうなもの。すでにいぶりがっこやドレッシングを使っている。東京の高齢者に紹介できるものがあればいい」と話していた。

今回参加した事業者の約3割が初出展で、秋田の食を売り出す動きは増加傾向にある。秋田県は、売り込みをさらに加速していきたいとしている。

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