(ブルームバーグ): アップルのここ数年で最大の新製品、3500ドル(約57万円)の複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」は価格を抑えたモデルが来年発売されるまで、販売不振から脱却できなさそうだ。

  市場調査会社IDCによると、Vision Proは2月に米国で発売されたが四半期ベースで10万台も売れず、今四半期の国内販売台数は75%減に直面している。

アップルの「Vision Pro」Photographer: David Paul Morris/Bloomberg


  Vision Proは6月下旬に日本や中国などでも販売が始まった。ただ、IDCによれば、より手頃な価格のVision Proが発売されれば2025年に再び関心が高まるだろうが、今後1年間は販売台数が大幅に増加することはなさそうだ。

  「Vision Proはその価格にかかわらず、最終的には利用可能なコンテンツに左右されるだろう」とIDCのバイスプレジデント、フランシスコ・ジェロニモ氏は指摘。「アップルがこの製品を国際市場に拡大する際には、現地のコンテンツも利用できるようにすることが極めて重要だ」と語った。

  IDCはVision Proの廉価版について、ほぼ半分の価格になると推計している。

原題:Apple’s Vision Pro Won’t Cross 500,000 Sales This Year, IDC Says (抜粋)

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