2億円近くもの大金が騙し取られる巨額詐欺被害が鳥取県内で発生しました。
このところ急増しているSNS型ロマンス詐欺の手口で、1人の被害額としては山陰両県で過去最も高額です。
被害に遭ったのは鳥取県内に住む男性です。警察によりますと、この男性は、2024年4月、インターネット上で知り合った女とされる人物とLINEなどでやりとりをしているうち、この人物から好意があるようなメッセージが送られてくるようになりました。
そして「暗号資産への投資で稼いでいる。一緒に見習えたら私の心も嬉しくなるでしょう」と投資話をもちかけられ、男性はこれを信用したということです。
さらに「一緒に参加することに意味があって、そうすることで愛を感じることができる」と追加投資を迫られ、男性は指定された口座に振り込みを続けた結果、総額で1億9614万円をだまし取られました。
1人の詐欺被害額としては、山陰両県で過去最も高額な被害です。男性は7月になって出金のための保証金として、さらに約1億4400万円を請求されたことで不信感を覚え、金融庁の相談窓口に相談し、詐欺が明らかになりました。
こうした恋愛感情を利用する「SNS型ロマンス詐欺」の被害は、2024年に入り急増していて、鳥取県内では9件、被害額は3億円余りにのぼり、すでに2023年1年間の件数、金額ともに大きく上回っています。
警察では、ネットで知り合った人からの投資話には詐欺を疑ってほしいと警告しています。
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