(ブルームバーグ): 8日の債券相場は上昇が予想されている。米国市場で雇用統計を受けて年内2回の利下げ観測が再び強まり、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。日本銀行が月末の金融政策決定会合で国債買い入れの大幅な減額と追加利上げに踏み切ることへの警戒感から、上値は限定的となりそうだ。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、海外市場の流れを受けて上昇して始まるものの、9日の5年債入札や同日から2日間の予定で行われる日銀の債券市場参加者会合を控え、様子見姿勢が強くもみ合う展開だろうと予想する。

  同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.06%~1.08%(5日は1.065%で終了)、先物中心限月9月物は142円80銭~143円10銭(同142円91銭)。

  先物夜間取引で9月物は5日の日中取引終値比10銭高の143円01銭で終えた。

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