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 大正製薬「リポビタンD」の広告が物議を醸している。「時代が変わると疲れも変わりますからね」「仕事、育児、家事。3人自分が欲しくないですか?」という文言。これに対して「女に押しつけないで」「リポDに頼る前に夫が助けろ」などの声があがっているのだ。

【映像】「リポビタンD」の広告 SNSでは賛否の声

 5日の『ABEMA Prime』では、この表現について議論を展開。お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇は、「実際に育児も家事も仕事もしている女性はいる。いろんな働き方・生き方のスタイルがある中で、『昔のやり方だ』と批判するのも1つの押し付けなんじゃないか」と疑問を呈する。

 ベーシストで音楽家のミートたけしは「誰かを貶めるつもりはなく、根底には“応援したい”という思いがあるはずだ。怖いことを言わずに、そこは汲んでくれてもいいのではないか」と指摘。

 一方、17年の専業主婦を経て外資系企業勤務から65歳で起業した薄井シンシア氏は、広告の打ち出し方について提案をする。「当たり前のことを言ってしまっているので、男女を逆にすればよかった。男性のほうが“育児も家事も仕事も、リポビタンDがないとやっていけない”という宣伝のほうがおもしろいと思う」。

 また、テレビ朝日の田中萌アナウンサーは「男女で分けてしまっていることが問題ではないか」とし、「仕事、育児、家事が3人分降り掛かっているのは女性だけではないし、時代が変わって疲れている人もいる。それを男女で分けてしまうと、作り手側に意図がなかったとしても、見る側はあらぬ方向に受け取ってしまうこともあると思う」と投げかけた。

 ギャルタレントのあおちゃんぺは「めちゃくちゃ怒るほどではないけど、感じが良いとは捉えられなかった。お互いの家事分担が一緒ならいいけど、まだ女性に比率がいっている現状があるんだなと思う」とコメント。一方で、「全員違うこと言っているこのスタジオが縮図だ。いろいろな捉え方があり、広告を取り下げたりする必要はないと思う」との見方を示した。

 なお、番組側の取材に大正製薬側は「回答は差し控えます」としている。(『ABEMA Prime』より)

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