17日の日経平均株価は116円高の3万8587円でスタートすると、寄り付きをほぼ高値に上げ幅を縮め、すぐにマイナスに転じました。その後はズルズルと値を下げ、終値は3万7961円で、3日続落となりました。
投資家の心理が弱気に傾いている背景には、アメリカの長期金利の高さがあります。ニューヨーク債券市場で、アメリカの長期金利の指標となる10年物国債利回りは、今週に入り5カ月ぶりの高い水準となる4.6%台で推移しています。
中東情勢が緊迫するなかでのこうした動きについて、専門家は次のように話します。
三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏
「(中東情勢が緊迫化すれば)多くの投資家はより安全な資産に投資を求めるため、アメリカの国債にはお金が流れやすくなって国債の価格が上昇して利回りが低下するという動きが通常では一般的だが、イスラエルがイランに対して報復措置を取るというニュースが入ってきていないので、国債を買う動き、利回りが低下する動きよりも、アメリカの景気の先行きのほうがマーケットではより関心の高い材料として受け止められている可能性はある」
FRB=連邦準備理事会のパウエル議長は16日、利下げの開始時期が先送りされる可能性を示唆しました。物価上昇率の低下についても「予想以上に時間がかかりそうだ」と述べました。
日本株は今後、どのような展開が予想されるのでしょうか。
市川氏
「アメリカの物価の伸びが鈍化して、9月ごろの利下げが可能になるという見方が強まれば、アメリカの長期国債の利回り、10年国債利回りが、4%台前半に向けて低下していくと思いますので、日経平均はこの過程で反発に転じていく、上昇に転じていくとみている」
(「グッド!モーニング」2024年4月18日放送分より)
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