東京株式市場で株価が上昇し、日経平均株価や東証株価指数「TOPIX」が終値での史上最高値を更新して取引を終えました。

 4日の東京株式市場は半導体関連株や自動車など輸出関連株が上昇しました。

 日経平均の終値は3日よりも332円高い4万913円で、3月22日以来、約3カ月半ぶりに史上最高値を更新しました。

 また、東京証券取引所に上場する2000以上の企業の時価総額から算出されるTOPIXも1989年12月に付けた2884.80ポイントを上回り、34年半ぶりに史上最高値を更新しました。

大和証券 藤岡智男専務取締役
「より日本経済を表すTOPIXが史上最高値を更新してきたということは、これまでの30年にわたるデフレ不況から脱却して日本経済、日本株式市場も新たな局面に入っていくと」

 市場関係者からは、より日本経済の実態を反映するとされるTOPIXがバブル期を超えたことについて、「非常に象徴的な動き」で「今後の日本経済の回復継続を示唆している」との声が上がっています。

 今年は春闘での歴史的な賃上げや日銀が大規模な金融緩和策を修正するなど、経済を巡る環境が大きく変わるなかで日本経済への期待がふくらみ、外国人投資家らによる日本株買いが株式の指数上昇につながったとみられます。

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