今、冷凍食品が驚きの進化を遂げています。
■味も種類も進化! 冷凍食品
分厚い牛タンのシチューに、超人気店の五目焼きそば。さらには本マグロの刺し身セット。実はこれ、どれも冷凍食品なんです。
冷凍食品の消費金額は年々、右肩上がりで推移。業界に40年以上携わってきた冷凍食品一筋の専門家も。
冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん
「メーカーによっては2桁アップ」
大手スーパーのイオンでは、冷凍食品の売り場面積を拡大。これまで約900種類の商品を置いていましたが、売り場を拡大したことで1500種類という品ぞろえに。
イオン川口前川店 多田和浩店長
「(売り上げは)目標を立てているが、オープン3日間は超過している」
先週オープンしたばかりですが、売り場には多くのお客さんが詰め掛けています。
■冷凍食品 進化の背景に“時短”
こちらの人気商品は…。
イオン川口前川店 多田和浩店長
「コロナ禍明けでお客さんのニーズが変化している。ご自宅でご褒美というか、おいしいものを求める人が多くなった」
冷凍食品ながら、ワンランク上の冷凍食品が味わえる、その名も「ご褒美フルコース」。有名店の人気メニューをチョイスして、自分だけのフルコースを自宅で楽しむことができます。
なぜ今、冷凍食品のコーナーを増設したのでしょうか。
イオン川口前川店 多田和浩店長
「時短や簡便というのもありますが、冷凍食品の技術が向上しているのが背景にある」
さらに、冷凍技術の進化の他に消費者のニーズもどんどん変化してきているといいます。
冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん
「今、求められているのはコストパフォーマンス、タイムパフォーマンス」
手軽にできて時短にもなる。さらに、冷凍技術の進化によって外食のようにおいしい料理が食べられるということが理由のようです。
冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん
「昔、冷凍食品は主婦が家族のために買うものだと言われていたが、2015、2016年あたりからガラッと変わってきた」
これまでは弁当のおかずの一品として使われるのが主流でしたが、レンジで食べる冷やし中華など様々な商品が開発されました。
さらに、コロナ禍をきっかけに新たな消費者も増えてきているといいます。
トーミンフローズン 津田谷英樹広報課長
「熟成させた一番おいしいところでバチッと冷凍しているので、一番おいしい状態のものが並んでいる」
そこで業界でも、このチャンスを生かして様々なチャレンジを…。
こちらの本マグロの食べ比べセットも解凍すれば、新鮮でみずみずしい刺し身に。
■冷凍食品の“レストラン”まで登場
横浜には“冷凍食品だけのレストラン”が。こちらでは、冷凍食品売り場のすぐ横にイートインスペースがあり、商品を買うと店の人が解凍・盛り付けまでしてくれてその場で食べることができるのです。
利用客
「その場で打っているかのようなそばの味がします」
「(Q.普通のお店で食べると?)1200円くらい?」
「しますよね。1000円は超える」
「800円ですもんね。ありがたい」
山梨のそば店で手打ちされた麺を冷凍して直送。本格的なそばでサラリーマンからも好評です。
冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん
「大手メーカーを中心にすごく努力しているので、まだまだアッと驚くものが出てくると思う」
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