歴史的な円安で好調な企業業績などを背景に、昨年度の国の税収は72兆円を超え、4年連続で過去最高となりました。

財務省の発表によりますと、昨年度の国の一般会計の決算で、税収は72兆761億円となりました。71兆1000億円あまりだった前の年度を1兆円ほど上回り、4年連続で過去最高を更新しました。

主な要因は、歴史的な円安などを背景にした好調な企業業績です。37年半ぶりの円安水準が続き、輸出企業を中心に好業績の企業が相次いだことから、法人税収は前の年度に比べておよそ9000億円多い、15兆8606億円と税収を押し上げました。

▼所得税収は制度改正などにより、前の年度に比べておよそ5000億円減少したほか、▼消費税収は前の年度をわずかに上回ったもののほぼ同じ水準でした。

ただ、昨年度の一般会計の総額は127兆円あまりと、税収をおよそ55兆円も上回る見通しで、歳入が国債頼みの構図は変わらず、引き続き厳しい財政運営となります。

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