約20年ぶりとなる新しい紙幣の発行が3日、始まりました。

福岡の銀行でもさっそく両替を求める人たちの姿がありました。

3日午前11時、福岡市博多区の西日本シティ銀行ではー

◆記者リポート
「こちらの銀行では、新紙幣両替の初日ということで専用窓口の発券を行い、スムーズな対応を行っています」

新しい紙幣をいち早く手に入れようと朝から両替や出金を求める人が次々と訪れていました。

窓口での両替は午前11時にスタートし、待ちわびた人たちが「新しい紙幣」を手にしていました。

◆両替に訪れた人
「新鮮ですよね。記念で持っておきますよ、最初ですからね」

両替や出金に訪れたのは午前中だけで約50人。

中には赤ちゃんを抱えているお母さんの姿もー

赤ちゃんは待ちくたびれて寝てしまっていましたが、お母さんはどんな思いで両替に訪れたのでしょうか?

◆両替に訪れた人
「(子供が)生まれた年だからいいなと思って。飾れたらいいなと。全然違うなと思いました」

約20年ぶりに発行された新しい紙幣。

1万円札は現行の福沢諭吉から近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の肖像に、5千円札は津田塾大学を創設した津田梅子、そして千円札はペスト菌を発見した北里柴三郎へとデザインが変わりました。

また、海外の人でも見やすく使いやすいように金額の数字はこれまでより大きく表記されています。

さらに「3Dホログラム」と呼ばれる世界初の偽造防止技術も採用されていて、お札を動かすと肖像の見え方が変化します。

◆両替に訪れた人
「実感がないですね。出て行く方ばかりじゃなくて、自分に入ってくる方になるように祈念したい」

◆西日本シティ銀行 事務統括部 永見聡 主任調査役
「無事にお客様をお迎えして対応することができてほっとしています。できる限りのことをやっていますので今後はできるだけ早く市中に出回るように努めていきたい」

警察は新紙幣の発行に便乗して「従来の紙幣は使えなくなる」などと、うそをついて現金をだまし取ろうとする詐欺に注意するよう呼びかけています。

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