7月3日、ついに迎えた20年ぶりとなる新紙幣発行の日。新しい「1万円札の顔」となった渋沢栄一のふるさと・埼玉県深谷市ではカウントダウンイベントが行われ、深夜にもかかわらず大勢の人が駆け付けました。
(深谷市民)「子どもたちにとっても(渋沢栄一は)地元のヒーローですから。子どもたちの中で、将来1万円札になってくれる子がいたらなと」
(深谷市民 子ども)「1万円札になったことで、他の地域の人や外国の人も深谷市に来てくれるとうれしいです」
そして、一夜明けて…
「新しい日本銀行券の発行を開始してください!」
日本銀行に用意されたいくつもの新紙幣の塊。植田総裁が見守る中、車に積まれ次々と金融機関へ運ばれていきました。
日本銀行では7月3日、1兆6000億円分の新紙幣が世の中に送り出されるということです。
京阪電鉄の創業者としても知られる渋沢栄一。ゆかりがある大阪でも、新紙幣への両替がスタート。心待ちにしていた人の手にわたっていきます。
(来店した人)「店をやっているが、2年前の7月3日にオープンした。それで欲しかった。最高!ありがとう!」
愛媛県から来たという男性は…
(愛媛県から来店)「(Qいくら両替しようと?)200万円。替えられるなら200万円替えようと思って」
しかし、発行初日ということで…
(愛媛県から来店)「これだけしか替えてくれない。16万円。(各紙幣)10枚ずつや。やっぱり魅力はありますね」
一方、財務省のまとめによりますと、金融機関のATMで9割、鉄道で8~9割が新紙幣に対応しているといいますが、飲料の自販機はまだ2~3割の対応にとどまっていて、使用の際には注意が必要です。
そうした中、新紙幣発行にあやかったお得なイベントが。兵庫県西宮市のレストラン「洋食とワインのお店 土筆苑」では、3種類の新紙幣を提示すると1kg2万円(税込み)相当のステーキが1万6000円(税込み)で食べられるキャンペーンを3日から行っています。
店で働く男子大学生も友人4人と予約してキャンペーンを受けようとしていましたが…
(アルバイトの大学生)「銀行へ新紙幣を取りに行ったんですけど、受け取れなくて…」
新紙幣の入手が難しいと諦めかけたその時…
(パートの女性)「あるみたいやで」
(アルバイトの大学生)「え、あるんですか!?」
(パートの女性)「娘が勤めている銀行の支店にあるんですよ」
同じ店内に救世主がいました。そして…
「うまっ、柔らかい」
「マジでうまい、ほんまにうまい」
(土筆苑 大谷隆史料理長)「何十年に一度あるかないかのイベント。お客さまに1つのイベントとしてご来店いただけたら。大人から小さいお子さんも一緒に来てくれれば楽しいと思います」
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