愛媛県今治市にある来島海峡の西側海域で衝突事故が相次いだことを受け、船が余裕を持って交差できるようにする新たな航行ルールの運用が、7月1日から始まりました。
来島海峡では潮の流れに合わせ、世界共通の右側航行を左側航行に変更する「順中逆西」と呼ばれる世界で唯一の特殊なルールを採用しています。
しかし左右の航路を変更する海峡の西側のエリアでは、2021年5月に貨物船とケミカル船が衝突し乗組員3人が死亡したほか、去年2月にも貨物船同士が衝突し1人死亡、1人が行方不明になるなど海難事故が相次いで起きています。
このため大学教授や海上保安庁の専門家らが今年3月、事故を防ぐための新しいルールを制定。7月1日から運用が始まりました。
新たなルールでは、衝突が多発した来島海峡の西側の出入口約1.8キロの区間に、レーダーにだけ表示される仮想のブイを設置し、この区間は進路変更しないこと。さらに、これまで「進路変更の目印」としていた海峡南側にあるブイを廃止し、余裕を持って進路変更できる体制を整えました。
来島海峡海上交通センターによりますと、来島海峡は1日約300隻の船が往来していて、「出入口付近での船同士の接近が大幅に緩和される事が期待できる」としています。
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