1日の日経平均株価は、日銀短観で大企業製造業の景況感が改善したことなどを受けて、一時350円以上値上がりしました。
しかし、4万円の大台まであと50円ほどに迫ると、その後は利益確定の売りに押され、徐々に上げ幅を縮小。先週末より47円高い、3万9631円で取引を終えました。
売り買いが交錯し、様子見姿勢が強まった要因について専門家は次のように話します。
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木隆氏
「4万円というのはかなり上値として意識されていますね。(1日から)名実ともに7月入りです。7月にはいよいよ日銀が量的緩和を終焉(しゅうえん)に向かわせると予想されていて、『利上げだ』とか『金利上昇だ』というのは景気や株式相場にとってマイナス。上値が重い一つの理由には、日銀の金融引き締めに対する警戒というものもあったんだろうなと」
今週の株価の動きについては、次のように分析します。
広木氏
「アメリカでは、週末に市場が大きく注目する政府の雇用統計が出る。その前日(4日)が独立記念日で休み。どうしても週後半になると、様子見のムードが高まってくる。日本株の売買も入ってこないので、3万9000円〜4万円の間での攻防に終始するのではないか」
(「グッド!モーニング」2024年7月2日放送分より)
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