全国展開はしていないけど、地元で愛されている「ご当地ファミレスチェーン」。今回は群馬県民御用達のファミレス『いっちょう』を調査!人気のウラには、「海なし県だからこそのこだわり」という“本マグロ料理”や5時間も長居できちゃう“くつろげる仕掛け”がありました。

ファミレスなのに個室が94室!庭園もある“大屋敷”

群馬県を中心に栃木・埼玉・茨城・長野に全42店舗を展開するファミレス『いっちょう』。

群馬県民(20代女性)
「先週は、週2で行った。子育てする身には通いやすい」
群馬県民(60代男性)
「これから行くところ。群馬県の人は全員知っています」

群馬県民なら誰もが知っているということで、群馬・太田市にある『海山亭いっちょう藤阿久店』に行ってみると、11時のオープン前から20人ほどの行列が!午後1時には、60台停められる駐車場がほぼ満車になっていました。

その人気のワケはどこにあるのか?
THE TIME,マーケティング部の原千晶部員がまず驚いたのが、店の外観。

原部員
「すごい大きさ!えっ、これ本当にファミレスですか!?」

蔵造りをイメージしたという江戸時代のお屋敷のような建物で、正面にある瓦葺きの門をくぐると、松の木や大きな石が配置された純和風の庭園が。中庭にも大きな日本庭園が広がっています。

さらに、店内の天井に浮世絵風の絵が描かれていたりと、とにかくファミレスとは思えない豪華な造り。

江戸の街路地をイメージした店内を進むと、長屋のような個室がずらり。部屋ごとに、壁の模様や照明をかえるこだわりぶりです。

客席の9割が個室で、藤阿久店では個室が94室も!この個室の多さが愛される理由の1つなんです。

子連れの母親(30代)
「子どもが小さいので騒いでも大丈夫」
30代女性
「座敷だったり個室だったりするので、つい長時間いちゃったりする。最長5時間とか!」

ファミレスなのに豪華な建物や内装にできるワケ

群馬県民の“くつろぎ空間”となっているこだわりの個室をはじめとする、豪華な建物や内装。なぜそこまでお金をかけられるのか…?

実は、『いっちょう』には、普通のファミレスにはない“設計部門”があるんです。

営業部スーパーバイザー 大江和義さん
「創業者が元大工なので、自社で建物の基礎工事や修繕などをやっている」

設計や建築を自社でやることで3割もコストダウンできるのだといいます。

嵐・櫻井翔も「これ難しい」800種類以上のメニュー人気No1は?

さらに、『いっちょう』は料理も規格外なんです。メニューを手に取ると、その厚さは約1cmと、まるで雑誌。ページ数はなんと52ページもあり、料理の数は800種類以上!

▼ブリかま焼き定食(1199円)などの和食をはじめ、▼チーズハンバーグ定食(1529円)や▼海老チリ定食(1199円)、▼ミートソースパスタ温玉のせ(988円)に▼スンドゥブ定食(1199円)と、洋食、中華、イタリアン、韓国料理まで網羅しているので、お客さんも「どこ行く?何食べる?って迷ったら、じゃあ『いっちょう』にしようと。なんでもあるから」

では、800種類以上あるメニューの中で人気No.1は何なのか?

スタジオでは、ゲストの俳優・水川あさみさん(40)と嵐・櫻井翔さん(42)にクイズで出題。10秒で答えるよう言われた櫻井さんは、「いやいやいや800種類から?800からいくの!?エグいクイズしますね」と苦笑しながらもメニューをガチ見。

水川さんは、「ヒントはセットメニュー」と教えられるも、「セット?セット?時間がない!」と厚すぎるメニューに大苦戦。

すると金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』で共演する櫻井さんが「私から行きます!」と助け舟。櫻井さんは出身が群馬県ということで、「ミニねぎとろ丼ともりうどんセット」(1199円)をあげた。「僕田舎帰った時、ほぼうどんを頂いているので、うどんかなと」。

迷いに迷って水川さんが選んだのは、握り寿司に天ぷら、茶碗蒸しなどがセットになった「いっちょう御膳小うどんセット」(2629円)。

2人から「難しいよこれ~」と泣き言も出た、クイズの正解は…

「お寿司天ぷら御膳小うどんセット」(1529円)が『いっちょう』の人気No.1メニュー!

▼本マグロの中トロと赤身、ブリ、サーモン、ネギトロ巻きの握り寿司5貫
▼海老や野菜の天ぷら
▼茶碗蒸し
▼うどん
▼サラダ・漬物・デザート

というボリュームで1529円というお得な値段に、櫻井さんからは「これはリーズナブル」と驚きの声も。

ファミレスなのに「本マグロ」にこだわるワケ

中でも最もこだわっているというのが、ファミレスではあまり見かけない「本マグロの刺身」。中トロ握りを食べた原部員は「美味しい!とろっと粘りのある脂身。噛むたびにマグロの甘みも感じる」と絶賛。

実は、この本マグロの提供には、“群馬県ならではの特別な思い”が込められていました。

『海山亭いっちょう 藤阿久店』栗原綜太郎店長
「群馬県は海なし県で、海なし県だからこそ、お客様に良い刺身をお召し上がりいただきたいと力を入れている」

コスト面では大変な部分もあるといいますが「なんとかやっている」とのこと。「海なし県」だからこそ、奮発して本マグロ!そんな心遣いも、群馬県民に愛されている理由の1つなんです。

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