(ブルームバーグ): 1日の英国債取引で、10年債利回りが2年債を上回った。長期債の利回りが短期債よりも低い、いわゆる逆イールドは1年以上にわたり続いていたが、ようやく正常化した。

  逆イールドの解消は、金利市場をゆがめてきた金融引き締めの終わりを投資家が織り込みつつあることを示唆する。

  英国債利回りは昨年5月、2年物が10年物よりも高くなる逆イールドが発生。当時はちょうどイングランド銀行(英中央銀行)がインフレ抑制のため政策金利を15年ぶりの高水準に引き上げていた。

  だが、英中銀は8月にも利下げを開始する見込みで、市場が織り込む確率は55%近くとなっている。5月の英インフレ率が中銀目標の2%に低下したことも追い風で、市場では年内にもう1回の0.25ポイント利下げがある確率も高いとみられている。

原題:UK Yield Curve Inversion Ends as BOE Rate Cuts Come Into View(抜粋)

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