酸味や、あふれんばかりの甘さが特徴の南国フルーツ。

しかし今、東南アジアから輸入されるパイナップルやバナナに異変が起きています。

2024年に入り、パイナップルの卸価格は過去最高を記録。

さらにバナナも5年ぶりの高値となり、フルーツを扱う店から悲鳴が上がっているのです。

東京都内のフルーツサンド専門店「ふるらぼ」。

ずらりと並んでいたのは、パイナップル、バナナ、キウイなどフルーツをふんだんに使ったサンドイッチです。

ふるらぼ・小田拓洋店長:
パイナップルとバナナが高騰してます。(パイナップルは)1.5倍~2倍くらい。

パイナップルの仕入れ価格は1つ400円ほどだった2023年に比べ、2倍近い約700円に高騰。

ふるらぼ・小田拓洋店長:
(フィリピン産のハニーグローパインは)世界一甘いと言われてるので、できれば使いたい。(バナナも)1.5倍くらい値上げしている。(バナナサンドは)看板商品で人気なので。

円安の影響で、小麦などの材料が値上がりする中でのフルーツ高騰の波。

まさにダブルパンチの状態だと話します。

ふるらぼ・小田拓洋店長:
乳製品もフルーツも小麦ももう全部上がってますね。もう本当にやめてほしい。これ以上上がると本当に厳しい。

なぜ今、南国フルーツが高騰しているのでしょうか。

アキダイ・秋葉弘道社長:
こちらフィリピン産パインです。高いですよ。(入荷が)少ないです。バナナも歴史的に高いといっても過言ではない。フィリピン産が非常に少ない。そこに(値上げのワケが)ある。

日本のバナナやパイナップルの約8割がフィリピンからの輸入品です。

しかし、フィリピンは2024年に入り、前代未聞の猛暑に見舞われ、干ばつや地割れが多発。

フルーツなどの農作物も不作となり、輸出量が減っているというのです。

アキダイ・秋葉弘道社長:
庶民的な安い価格帯で売ろうと努力しているけど正直限界。

店側はバナナやパイナップルの値段は元に戻らないと予想。

このまま手に取りづらいぜいたく品になってしまうとみています。

街では、「(子供がバナナ好きで)大量にストックしてます。(値上げは)結構厳しい。うまくやりくりしないと…」といった声が聞かれました。

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