建設現場で工事に携わる人たちの安全意識や危険感受性の向上を目的にした移動式の体感型施設が公開されました。

 施設は中型トラックをベースに建設工事に従事する人の安全訓練のために開発されました。

 荷台の両側を開いて作ったおよそ10メートル四方の空間に9種類の装置が置かれています。

 現場の事故で最も多い墜落や転落を仮想現実の技術で体感できる装置や、ベルトに巻き込まれたり挟まれたりすることを体感できる装置、感電事故を体感できる装置などがあります。

 鹿島建設によりますと、建設業における労働災害は30年前と比べて7割以上減った一方で、事故の減少が危険を察知する感覚の低下を招いているといいます。

 移動式にすることで現場を離れることなく安全訓練ができる環境が求められていたということです。

 今後、首都圏を中心に運用を始めるとしています。

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