北海道ボールパーク「Fビレッジ」前に建設されるJRの新駅をめぐり、北広島市議会は建設に関わる約80億円の補正予算を可決しました。

 この秋にも工事が始まります。

 「起立多数。原案可決と決しました」(北広島市議会議長)

 6月28日の北広島市議会で「Fビレッジ」前にできるJRの新駅の建設費約80億円の補正予算案が可決されました。

 新駅は原則、市が費用を負担する「請願駅」となります。

 約80億円の建設費の半分以上を国の補助金やボールパーク開発に関わる民間企業からの寄付で賄う予定で、市の負担は24億円ほどになる見込みです。

 「7月にJR北海道と新駅や自由通路の整備に係る施工協定を締結し、秋ごろから本格的な工事に着手する予定です」(北広島市 上野正三市長)

 JR新駅の駅舎やホームなどのほか、線路をまたがる自由通路、駅前広場、そしてFビレッジまでつながる歩道橋などの費用を北広島市が負担します。

 駅が完成すれば球場までの距離が300メートルと、近くなるだけでなく、企業や住民の利便性向上が期待されます。

 Fビレッジ周辺では6月、高齢者向け住宅の一部が開業したほか、ホテルや住宅の建設が進んでいます。

 「めちゃくちゃ楽しみにしてます。本当につくってほしいです、早く。(新駅に)コンビニと飲食店、コーヒー屋さんがあればパーフェクトです」(ファイターズファン)

 「アクセスがすごい楽になるのとやっぱりちょっと試合終わってから混んだりするのでその辺の混雑緩和にはなるかなとは思ってるんで。」(ファイターズファン)

 新駅の建設を歓迎する声がある一方で説明不足への指摘も…。

 「みなさんから集められた税金です。慎重に丁寧に説明するのが議会の在り方ではないか」(北広島市民)

 6月26日に開かれた市議会の委員会で「市が新駅の調べに使った約1億5000万円の内訳がいまだに分からない」と北広島市民の男性が説明不足を指摘しました。

 これを受け、市は7月5日にも住民説明会を開き、新駅建設の目的や工事の予定などを丁寧に説明するとしています。

 新駅の工事はこの秋にも始まり、北海道医療大学が移転する2028年春の運用開始を目指しています。

 「Fビレッジ」を中心に街並みや利便性が大きく変わっていきそうです。

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