(ブルームバーグ): 資産家ケン・グリフィン氏率いる米ヘッジファンド運営会社シタデルは28日、日本の商品分野での事業を拡大するため、電力卸事業などを手がけるエナジーグリッド(東京都・中央区)を買収すると発表した。
発表資料によると、シタデルはエナジーグリッドの全株式を取得する。買収は第3四半期(10-12月期)に完了する予定。買収価格は明らかにされていない。
2016年に自由化された日本の電力市場では、異常気象や化石燃料からの脱却、一部原子力発電所の再稼働により取引価格のボラティリティーが高まる中、海外企業による参入が相次いでいる。昨年以降英BPや仏エンジー、独立系ビトル・グループなど大手エネルギー関連企業が日本の電力取引担当部署を開設した。
元ゴールドマン・サックス・グループのトレーダーが21年に設立したエナジーグリッドは、国内企業に電力価格の変動リスクをヘッジするサービスも提供している。買収後も社員は同社にとどまり、日本でのシタデルの一員となる。シタデルはアジアで約200人のスタッフを抱える。
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