(ブルームバーグ): 米半導体メーカー、エヌビディアの最近の株価急落は人工知能(AI)バブルに対する警戒感を強めた可能性はあるが、投資家や運用会社は、幾つか留意点はあるもののAI技術に対しておおむね肯定的だ。

25日に開催されたイベント「ブルームバーグ・インベスト」で、ヘッジファンド、コーチュー・マネジメントの創業者フィリップ・ラフォント氏は、利点が誇張されている面もあるが自身はAIに強気だと語った。投資が話題に上ることが増えているのは実際に良好な兆しであり得るとしている。

フィリップ・ラフォント氏が「ブルームバーグ・インベスト」で語るSource: Bloomberg

だが中国における地政学的な不安定さが、AIコンピューティングを支える半導体生産に影響を与える可能性について若干の懸念を示した。中国が台湾に侵攻すれば、エヌビディア株や世界の株式市場に悪影響を与えるだろうと指摘した。

ヘッジファンドを運用する英マン・グループ(運用資産1757億ドル=約28兆円)のロビン・グルー最高経営責任者(CEO)は、システマチック戦略で知られる自社について、少なくとも10年前からAIを活用してきたとし、AIは「われわれのDNAの一部だ」と語った。

ブルームバーグ・サミットの大半のパネリストが一致した見解がある。AI投資で最も危険なのは傍観者でいることだ。

「AI革命を無視するのは無責任だろう」と、コロンビア大学寄付基金のキム・ルーCEOは述べた。

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原題:Ignore the ‘AI Revolution’ at Your Own Peril, Investors Warn(抜粋)

--取材協力:Sonali Basak、Romaine Bostick.

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