今年の梅雨入りは2023年より14日も遅く、ダメージを受けている場所もある。「恵みの雨」とはなっていないようだ。
出荷のピークを迎える色鮮やかなウメ。しかし、2024年は少し様子が違うという。
「暑さの影響で、こんな感じに病気になってしまう訳なんですね」と話すのは福島県郡山市西田町のウメ農家・増子公雄さん。猛暑にさらされたウメの実が水分不足でしぼみ頭を悩ませている。
さらに・・・「こんな感じですね。カメムシが刺したしたところから、中の梅のエキスが出てきちゃう」と話す増子さん。
全国的に相次ぐカメムシ被害。幾度も消毒を繰り返したが、それでも猛暑とカメムシの影響で例年の2割ほど収穫量が減っている。
これに加え、食品衛生法の改正で漬物製造の衛生基準が厳しくなり、設備投資に30万円もの出費をしたという増子さん。「美味しいウメを届けたい」その思いで耐える毎日だ。
増子さんは「なるべくおいしい梅を、傷がある所を取り除きまして、おいしい梅を漬けまして、大体9月頃からみなさんのお手元に届くように、頑張っていきたいと思います」と前を向いた。
収穫期の農家を襲う厳しい季節・・・今日も蒸し暑さに包まれ「恵みの梅雨」とはならないようだ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。