巨額の赤字を跳ね返すことができるのでしょうか。
札幌ドームの株主総会で2023年度、6億5000万円を超える赤字となったことが報告されました。
「出席者らが入っていきます。山川社長からファイターズが移転してから初めてとなる決算の報告などが行われます」(新崎真倫記者)
札幌市内のホテルで6月21日午前11時から開かれた札幌ドームの株主総会。
大株主である札幌市などが出席しました。
そこで報告されたのは…
「当期純損失が6億5000万円の大幅な減収減益となりました」(札幌ドーム 山川広行社長)
2023年度の決算で想定の倍以上となる巨額の赤字となったことでした。
ファイターズの本拠地として2004年以降多くの観客で賑わっていた札幌ドーム。
しかし2023年、ファイターズが北広島市へ移転し年間のイベント日数の半分を失いました。
札幌市は対策として1月からドームの命名権を2億5000万円以上、2年から4年契約という条件で募集。
「相談を受けているところは複数社あって、最終的に締め切りまでどうなるのか」(秋元克広 札幌市長)
秋元札幌市長も希望を持っていましたが、現在もまだ正式な応募はありません。
また、暗幕で仕切り、中規模のコンサートなどが開催できる「新モード」が導入され、3月に男性アイドルグループなどが出演する音楽フェスが初めて開催。
2万人の客席がほぼ満席となりましたが、2023年度6件の開催を見込んでいた新モードは3件にとどまっています。
そのため札幌ドームの年間のイベント日数は、ファイターズの本拠地となった2004年度から120日を超える年がほとんどでしたが、移転後の昨年度は100日を切りました。
このほか株主総会では、来場者数が、前年に比べ38%減り約110万人となり、売り上げは開業以来最低の12億7000万円にとどまったことで、決算が6億5000万円を超える赤字となったことが報告されました。
「我々がやろうとしたことが思うように進まなかったっていうのは実際の問題ですね。見通しが甘かったというのは抵抗があるんですけど…。(2024年度は)イベント数を123日と25日増やす。命名権の期待感もある。まずは黒字にもっていくのが大事」(山川社長)
イベントを増やし命名権も販売して黒字を目指すとする札幌ドームに市民は。
「なかなか景気も良くない中で簡単には改善されないと思うが、民間の知恵を入れるとかしないと改革にはならない厳しいと思う」(札幌市民)
「札幌ドームの立地は北広島市よりいいと思うので、人が入ってくれればいいと思います。」(札幌市民)
苦境に立たされる札幌ドーム。
2024年度の取り組みが注目されます。
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